ワダツミセブン壱ノ浜感想。ビームは使えないが、オタクが吹っ切れてヒーローへ。

こんにちは!いわきのブロガー・まだやるよです。
『磐城七浜ワダツミセブン』鑑賞しました。今回はその感想です。
前回の記事はこちら。
■ 目次 1. ストーリー 2. メヒカリビーム(科学) 3. 説明口調がそれ 4. まとめ 5. 最後に紹介しておきたいこと |
1. ストーリー
主人公は魚之目ひかり、21歳、アイドル志望のOL。頼まれごとを断れない性格。予告編にて特徴が8個も挙げられていました。
いきなり個性が強いですね。1人でこんなに属性抱えて大丈夫でしょうか。ブロガー目線としては、ペルソナ設定が秀逸であるとも受け取れました。
・オタク
・腐女子
・へたれ
・のろま
・コミュ障
・挙動不審
・恋人ナシ友人ゼロ
・実は自分をかわいいと思っている
予告編より
起:神様をプロデューサーと勘違い
いわき市を守るヒーローを探す神様。77人目の候補として目に留まったのが魚之目ひかり(以下、ひかり)でした。普段はOLとして過ごす彼女はアイドル志望ですが、今日もオーディションの落選結果を見ては落胆するのでした。
そんなとき、ひかりの携帯電話に神様からの着信が入ります。アイドルを目指すひかりにとっては、神様の「お主を導く者だ」というヒーローとしてのスカウトも、アイドル活動を支援するプロデューサーからの言葉に聞こえてしまいます。
電話の声に従い、ランニング、読書、ボクシング、サーフィン等々、特訓に励む日々を送るのでした。
承:嫌いな先輩の危機を見逃す
仕事は定時で終わらせて、アイドル活動(特訓)に時間を割きたいひかり。山積みの書類を残して退社しようとする様子は先輩達にとっては面白くありません。
ある日、アイドル活動がバレてしまい直接的に嫌がらせを受けてしまいます。なんとかその場は切り抜けますが、その日の特訓を終えた帰り道に再び先輩と遭遇し、きつく当たられてしまいます。
悔しさと怒りを感じながらも、神様から先輩の危機を告げられます。後を追うと、そこにはストーカーに捕まりナイフを突きつけられている先輩の姿が。しかし、直前の罵声もあり、ひかりにとって先輩は死んでも構わない存在でした。
助けを求める先輩の前からひかりは立ち去ってしまいます。
転:なりたいものはアイドル
神様の秘書は介入を提案しますが、神様は様子を見る判断をします。ひかりに与えられた能力は「人の居場所がわかる」というものでした。一度は先輩を見捨てたひかりですが事態を放っておくことができず、神様の読み通りに能力を駆使して先輩のもとへ駆けつけます。
ナイフを持ったストーカーと揉み合う中で、腹部を刺されたひかりは倒れます。ここで正気を取り戻した犯人は恐怖のあまり逃げ出し、先輩もひかりを見捨てて逃げていきます。
しかし、ひかりは奇跡的に無傷でした。そして、一連の活動がアイドルへの道ではないことに気づき、神様に直談判するために異次元へ飛ばしてもらいます。このときに初めて「いわきを守るため」という神様の目的を知り、ヒーローとしてならば活動を続けられないことを告げるのでした。
結:先輩の心を動かした結果
アイドルの夢を諦めきれないひかりは、一人で悶々とした生活に逆戻りします。しかし、ストーカー事件で助けてもらった先輩の気持ちには変化がありました。ひかりの理解者となり「私にとってのヒーローだ」と感謝の気持ちを伝えます。
その後のアイドル活動では、オーディションで落選しながらも研究生としてならば所属できることになり、人々の希望の光になることに対して視野が広がるのでした。再び変身して、子供のいじめを止めるひかりの姿がありました。
かくして、ヒーローとしての自分を受け入れたひかりは、邪悪な力に覆われつつあるいわき市で鬼(今回のストーカーのように、闇の力によって負の感情が増幅した人間)を倒すこと、近い将来に起こる大災厄に備えて仲間を集めることと向き合うのでした。
2. メヒカリビーム(科学)
ヒーローものということで、少なからず期待していたのはアクションだったので、鑑賞前からブログのネタにしようと思っていた「メヒカリビーム」について突っ込ませてください。
科学かよっ!そして技術かよ!
確かに光線には違いないかもしれませんが、誰が車のハイビームと予想しましょうか。
過去の偉大な漫画にも「太陽拳」という技が存在しますし、目くらましの意味では、ひかりの目を光らせても良かったのではないでしょうか。ライトととなると誰にでも出来てしまうという問題がありますよね。
劇中のメヒカリビームは、ひかりのいとこである音子(ねこ)が車のライトをスイッチ・オンすることによって放たれます。最早ひかりの技になっていないです…。
ちなみに、もう一つの能力である「ライトニングフィッシュアイ」は少し先の未来が見えたり、人の居場所がわかったりする能力です。こちらはしっかり特殊能力になっているところを見ると、リアル路線ではなく、やはりファンタジー路線でありそう。
個人的には、特殊能力などそもそも無くて「敵も味方も実は普通の人間でした」、「誰もがヒーローにも鬼にもなり得る」という泥臭い物語も嫌いじゃないですけどね!
・車のハイビームが伏線になっているなら面白い。アイドルだけに「スポットライトを探すのが上手いこと」がメヒカリビームだった、とかね。 |
3. 説明口調がそれ
ひかりは所謂オタクです。会話としては不自然な言い回しを感じる部分もありましたが、オタク設定ということで、逆にはまっていたように感じました。
大きく分けたら私もそっち側かも。仲間と溌剌とした日々を過ごすよりは、自分一人の世界に浸っていたいタイプです。それでもひかりはオタクなりにも、殻に閉じこもることなく、夢に向かって行動しているだけ立派なものですよね。
また、同僚にはアイドル活動を恥じていましたが、ドラマとしては大事な部分だと思うのです!
秘密がバレるのは得てして偶発的。そして、それを乗り越えなければ強さは手に入らないのです。時には、周囲は既に知っていて、自分だけがバレていないと思っている場合も多々あります。
先輩にいじめられるシーンで「人に見られるのが嫌なら、そういうことやってんじゃないわよ。」というセリフは胸に刺さりました。もともと筋の通った人だったわけですね!
共感を誘う意味でも、弱みを見せる効果は大きいです。そして私にとっては、会社に隠れてオタク活動をしていたという点で、非常に魅力的なキャラクターでした。
・切り出す時期を見定める必要はあるが、自分の活動は公言した方が良い。 |
4.まとめ
・オタクが吹っ切れる話。秘密はバレた方が成長に繋がる! |
5.最後に紹介しておきたいこと
・雛未ゼロ(魚之目ひかり役)さん:Twitter、Instagram
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