日本史好きになるのに最適。笑い、涙、エロ、アクション満載、おーい!竜馬

こんにちは。ブログチャレンジャー・まだやるよです!
今回は漫画『おーい!竜馬』の感想です。
幕末の英雄・坂本龍馬の生涯を、虚実を交えながら、時にコミカルに時にシリアスに描いた作品である。
「人間をズバズバと斬る漫画が描きたい」という小山ゆうに、担当編集者が武田鉄矢原作で主役が人斬り以蔵の短編漫画を描かせようと判断し、小山に武田を仲介し会談させたものの、何故か武田に「主役が岡田以蔵」という話が伝わっておらず、小山に延々と坂本龍馬の話を続けたことから、徐々に小山が話に乗り気になり、連載が決定した。なお、連載当初は短編のつもりで描いていたため、ほぼフィクションである。
ウィキペディアより
■ 目次
1. 企画の趣旨 2. 幼馴染の3人 3. 画の話 4. 勢力図 5. 感想 6. まとめ 7. 最後に紹介しておきたいこと |
1. 企画の趣旨
コンビニで2、3カ月に1冊販売されていたものを購入。
最終巻の9巻が並んでいたので、仕事帰りの深夜にお弁当と一緒に買いました。
部屋にちゃんとした本棚が無いとこを言い訳に漫画本を集めることは否定的だったのですが、
改めて読み始めたら止まらなくなった次第です!
私が初めて読んだのは小学生の時でしたが色んな意味でトラウマになりました(笑
当時の記憶として「面白い作品」との認識はあったので、逆に知ったかぶりをしていた部分もあったかなと反省。
もっと早くに読み返す機会があれば学校の勉強にも役立った気がします…。
ということで!
30歳になって読み返してみて背景等にも理解が追いつくようになりました。
既に有名な作品ではありますが、未読の方には是非お勧めしたい漫画なので今回ご紹介しようと思います!
■ 企画趣旨
・日本史いまいちわからないって人に読んでほしい!
|
学校で習う歴史だけでも、
縄文、弥生、古墳、奈良、飛鳥、平安、鎌倉、室町、安土桃山、江戸、明治、大正、昭和、平成、と約2000年。
…このあと何になるんでしたっけ?
文字で覚えようとしたって、何にも頭に入ってきません。(私の場合)
つまり、どこかに「切り込み」を、歴史を好きになる「きっかけ」を作るところから始めるべきですよね。
素人目に見ると「安土桃山、江戸、明治」なら、メディア的にも入り口が広いので入りやすい印象かな。
本でも映画でも、好んで歴史ものを選択してこなかった私の意見ですので分母の値は小さいですが、
『おーい!竜馬』は抜群に分かりやすいし面白いです!
・感情豊かでありながら整合性がある。
・竜馬のやりたいことが明確。 |
その他の歴史を題材にした作品との最大の差はこの2点だと思います。
「よくある「漫画でわかる歴史…」的な本には感情が足りない。」
「喜怒哀楽の共感もクソも無い。」
2. 幼馴染の3人
坂本竜馬(天パ)、武市半平太(ちょんまげ)、岡田以蔵(長髪)の少年時代から物語が始まります。
史実とは異なるそうですが、中盤までの幼馴染の立場の変容がとにかく熱い!!
私目線での主要人物紹介はこんな感じでしょうか。
・竜馬:泣き虫で優しい。 →身分制度に辟易。外国とも自由に商売をしたい。 →目的達成のために間接的な行動がとれる。
・半平太:面目優先。片思い中。 →内側から改革したい。土佐藩として徳川幕府を倒したい。 →上司が優柔不断で差別主義者。信頼先を誤る。
・以蔵:剣術に秀でるが貧乏。 →半平太の下で暗殺者として働く。竜馬を信頼。 →頭でなく腕で立ち回るため、孤立すると活きてこない。 |
所々が創作であってもこの3人の関係性がものすごく大事。
この時代において志半ばで死んでしまう人たちは多いです。
主要人物である3人も例外ではなくしっかり最期も描かれています。
小山ゆうさんが「人間をズバズバと斬る漫画が描きたい」として描いた漫画であることを思い知らされます!
そこがこの作品の魅力の一つでもあるので、
ショッキングではありますが死と隣り合わせで事を成そうとする人々の姿に熱くなってしまうのです。
また、完璧な人物ばかりじゃない点も大事。
みんな怖いし、死にたくないし、内に秘めた思いはあるものなんですよね。
努力が実らなくて涙するときも、自力ではどうすることもできない場面も。
喜怒哀楽が大きくて表情がグシャグシャになるのも素晴らしい!!
「普通に考えて、日本刀を持って歩いているって怖いしね。」
「顔面が整い過ぎの綺麗な漫画は物足りない。」
3. 画の話
内容に入る前に視覚的な話題から…。
小学生の時に読んで何がトラウマだったかと言えば、残酷描写とエロ描写です。
子供に対しても容赦なく切り付け、血しぶきブシャーッ!シーンによっては内臓もペロン。
負傷する箇所も『13日の金曜日』よりバリエーションがあるんじゃないかなと。
エロ描写も、行為を匂わせるシーンというよりガッツリやっちゃってるし。
大いにやってくれて構わないんですけどね。
おススメするにあたって、読み手が子供だった場合にはちょっと考えてしまう部分。
彼らが踏み外した場合の言い逃れの意味で。←
ただ、それを差し引いてもためになる漫画で本当に名作だと思っているのです!
暴力も性もこの世に存在する概念で、それを封じるだけが正しいとは思わないので。
個人的な漫画の怖い物見たさの歴史は、
『ブラックジャック』→『おーい!竜馬』→『バトルロワイヤル』って続いていくのでした。
まぁ、これくらいでしょうか。ここから内容にも踏み込んでいきたいと思います!
「私の場合がこの作品だっただけで、みんなどこかで興味は抱くものでしょ。」
「エロ、グロに何で目覚めたか聞くのも面白そうだな。」
4. 勢力図
■ おさらい
・日本史いまいちわからないって人に読んでほしい! |
私が歴史もので苦労する点として「勢力図が分からないから苦手」って意識があります。
登場人物が多くなってきたときに、誰がどの立場から発言しているのかって結構見失いませんか?(苦笑
ここでは全体像をまとめてみます!
ざっくりと書くことに意味があると思っているので、詳しい方々は怒らないでくださいね。
海外からの文化が少しずつ入ってきて、日本という認識が芽生えてきた幕末時代において、
・江戸幕府:300年間仕切る。外国に有利な条件で開国の条約を結んでしまう。 ・薩摩藩:最初は幕府側、後に討幕側。 ・長州藩:最初から討幕側。 ・土佐藩:時勢の有利な方にフラフラと藩論を傾ける。 |
半平太(ちょんまげ)は土佐の仲間を集めて「幕府を倒して天皇主権に!外国人は出ていけ!」チームを結成し、
土佐の殿様を信頼して藩の中で地位を上げていきます。
江戸幕府の要人を暗殺をするときには以蔵(長髪)に指示を出します。
ところが、時勢が幕府寄りになった際に土佐の殿様によって2人とも殺されてしまいます。
竜馬は日本が外国と対等に取引ができることを目指しているので、
幕府と諸藩が武力でぶつかって国が疲弊してしまっては、外国の思う壺となることを心配しています。
薩摩藩、長州藩を始め、各所で説得や交渉を行い、商人として武器や米や人を運びます。
竜馬の奔走の結果、国内での衝突は避けることができ、
いよいよ外国と商売ができると思った矢先、何者かによって竜馬も暗殺されてしまうのでした…
といったお話です!
すれ違う場面もありますが、代替案の提示や交渉を駆使して自身の目的の方向へと導いていく竜馬の姿は実に現代的。
相手の立場を理解して話を進行できる竜馬だったからこそ成立した漫画だったのかもしれません。
他にも、幕府の勝海舟、薩摩の西郷隆盛、長州の桂小五郎、
みんな味のあるキャラクターで読み応え満点です!
「目標を細分化したり段階を踏んだりとしっかりビジネスマン!」
「おお。昔こういうの職場で上司に書かされたな。」
5. 感想
冗談ではなく読み終わった今、
やりたいことに向かって行動しなきゃならない…!
って燃えてきました。
7月中に10記事書こうと思って、1記事しか書かないってどういうことだ。←
漫画だからで片づけられてしまうかもしれませんが、竜馬はずっと同じこと言ってるんですよね。
「カンパニーをつくりたい」と。
多少のブレがあっても粘り強く交渉を続けて、そのために必要な根回しもして。
なんて行動力でしょう!外的に働きかけるんだからそのエネルギーも大きいはずです!
私なんか自分の行動でさえコントロールできていないというのに(汗
今回の記事の趣旨としては「日本史初心者に読んで欲しい」と書きましたが、
人生をやりたいようにやれずに行き詰っている人にも是非読んで頂きたいです。
もっともっと思い切った決断ができるようになるはずです!
「コミックを買ったわけだし追いきれなかった名前も調べていこう」
「こういう積み重ねが、歴史を好きになる第一歩。」
6. まとめ
■ もう一度おさらい
・日本史いまいちわからないって人に読んでほしい!
→一部分でも興味が湧けば、切り崩していくいける! →「きっかけ作り」は分かりやすいものが良いに決まっている! |
取ってつけたようなセリフばかりの漫画では意味がないのです。
ああいうのは、ある程度わかった後で流れを読むためには活かせても、
私も含め、日本史いまいちわからないって人には眠たくなるだけ!
繰り返しになりますが、他と違う点はこちら。
・感情豊かでありながら整合性がある。
・竜馬のやりたいことが明確。 |
ホント、感情って大事ですね。
7. 最後に紹介しておきたいこと
そのうちここに楽天とかのリンクを貼れるようにしよう。